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ハーブとスパイスは何が違う?それぞれの定義や特徴を紹介2024.02.18

さまざまなスパイスとハーブ

 

スーパーの調味料売り場や、料理レシピを見ていると「ハーブ」「スパイス」という名前をよく目にします。どちらも料理に一味加えてくれる便利食材ですが、味や風味以外に何か大きな違いはあるのでしょうか。今回はハーブとスパイスについて、その定義や違いについてご紹介します。

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ハーブとスパイスの違い

ハーブとスパイスを細かく見ていくと、植物の使用される部分や歴史面で違いはあります。では、食の世界でのハーブとスパイスはどのような点を基準として区別されているのでしょうか。その定義や分類について見ていきましょう。

厳密な定義は存在しない

スパイスとハーブについて、日本では厳密な定義はありません。両者とも食べ物や飲み物に風味を付けたり、臭い消し・防腐の役割があったりという点が同じであり、その違いを意識することが少ないからです。

 

同じ料理であっても、ハーブとスパイスどちらを使っても味が引き立つなど、好み次第で使用されています。ヨーロッパでは自家栽培できるものをハーブ、できないものをスパイスと分類されるようですが、日本には浸透していません。

科学的な分類も難しい

使う人の意識だけでははく、ハーブとスパイスは植物学的にも分類は難しいと言われています。茎と葉と花を利用するものをハーブ、樹皮や種子、実、根などを使うものをスパイスと分けることが可能ですが、実際にはとても難しいものなのです。

 

例えばカレーにも使われるクローヴというスパイスは、花のつぼみを使います。しかしハーブとは言わずにスパイスに分類されることが多いのです。また同じ素材でも、国によって定義づけが違うことが多いため、厳密な分類はされていないのです。

ハーブについて

ハーブと聞くと、スッキリと爽やかな風味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。では実際、ハーブというのは味や香り以外にどのような定義があるのか、詳しくみていきましょう。

ハーブの定義

ハーブの語源は薬草を意味するヘルバ(herba)というラテン語です。そのため、薬草や香草・香料植物で健康に有用な効果のある成分が含まれているものが定義のひとつと言われています。ただし、中には毒を持っているものもあり「健康に有用な効果のある成分が含まれている」が必ずしも当てはまるとは限りません。

ハーブの歴史

ハーブの歴史は古代ローマ時代に遡ります。現代と同じように、風味づけに使うのはもちろん、冷蔵庫などの保存機器がないため防腐にも使われていました。また、当時は医学も発達しておらず、ハーブが持つ抗菌作用などが心身の不調を緩和する「薬草」として活躍していたのです。

スパイスについて

一方スパイスと聞くと、カレーなど刺激がある風味を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。では実際、スパイスというのは味や香り以外にどのような定義があるのか、詳しくみていきましょう。

スパイスの定義

スパイスは一般的に「香辛料・薬味」と呼ばれ、植物の果実・花・葉・根などを乾燥して作られたものを指します。料理を引き立てるために風味を付けることをはじめ、食材の臭み消し・防腐や保存にも役立つ素材です。日本料理のわさび・生姜・山椒などもスパイスの一種とされています。

スパイスの歴史

スパイスはハーブよりも歴史が深く、紀元前3000年頃から使われていたと言われています。また、中世のヨーロッパでは香辛料は貴重なもので、現代でいうお金の代わりとして物品交換をしたり、貿易も盛んに行われていました。日本には開国されて以降、徐々に海外からさまざまなスパイスが流入し、今や料理に欠かせないものになったのです。

ハーブとスパイスに大きな違いはなし

ハーブとスパイスは、それぞれの特徴を細かく見ていくと別物になりますが、使い方については似ている部分も多いので、大きな違いはないと考えるのが妥当です。そのため、分類としての違いよりも素材それぞれの特徴をしっかり理解したほうが、より美味しい料理を作れるようになります。料理に合った味を見つけ出し、上手に利用していきましょう。


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